Sean Scully / Roland Garros - 2001

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H766mm×W586mm×D30mm

フランスで行われるテニス4大国際大会の一つ、全仏オープン。この大会はローラン・ギャロス・トーナメントとも呼ばれ、第一次世界大戦中に仏空軍のパイロットであったRoland Garros(1888 - 1918)の功績を讃え命名されたとあります。大会名だけではなく"Roland Garros"の名はそのままスタジアムの名称としても生き続けています。

1980年以降のRoland Garros公式ポスターはマーグ財団と契約した現代アーティストがデザインを手がけており、2001年大会のデザインを担当したのがSean Scully でした。Sean Scully の作品はパネルを組み合わせたような構成が特徴で、幅広な刷毛での重ね塗りが施されています。見る者は重ね塗りにより生み出された光と影から感情やニュアンスを読み取ります。そしてこの光と影は少なからず日本の文化“障子”からも影響を受けているようです。
このポスターは歴代の作品とともにMusée de la Fédération Française de Tennis(フランスのテニス博物館)にも展示されており、日本において彼の作品は東京国際フォーラムの控え室や会議室などで“バーナレイ”のほか数点を目にすることができます。

Sean Scully アメリカの画家、版画家。アイルランドで生まれ、サウスロンドンで育った。ハーバードの奨学生となり渡米、その後ニューヨークに移る。ターナー賞に二度ノミネート。ヨーローッパ、アメリカと活躍の場が広く、彼の作品はメトロポリタン美術館やMoMA、テートギャラリーなど多くの美術館にて常設展示されている。現在はミュンヘン美術院にて教鞭をとる傍ら、ニューヨーク、バルセロナにも拠点を持ち、制作活動を続けている。