Piet Mondrian / Heidelberg 1986

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H724mm×W523mm×D20mm

1986年にドイツ・ハイデルベルグで開催された展示会ポスター。
オランダ出身の画家で宇宙の調和を表現するためには完全に抽象的な芸術が必要であると主張し、その創作は一貫して抽象表現の可能性の探求に向けました。極限まで幾何学化・単純化された海と埠頭や樹木の絵から、一切の事物の形態から離れた抽象絵画への移行が起こり、次第にモンドリアンの絵は黒い上下左右の直線と、その線に囲まれた様々な大きさの四角形の色面から構成するようになる。色面の色の種類も青・赤・黄の三色に限定されるようになり、モンドリアンの代表作である、水平・垂直・の直線と三原色からなる『コンポジション』の作風が確立されました。絵を平面ととらえ、額縁を取り除き、何かの描写ではないひとつのそれ自体として完成された表現としての絵を追求したモンドリアンの姿勢は、様々な変化を経て抽象表現主義やミニマル・アートに受け継がれています。

Piet Mondrian<1872 ~ 1944>
ピエト・モンドリアン。オランダ出身の画家。本格的な抽象絵画を描いた最初期の画家とされる。初期には風景や樹木などを描いていたが、やがて完全な抽象絵画へ。『冷たい抽象』と呼ばれ、水平と垂直のみによって分割された画面に、赤・青・黄といった三原色のみを用いるというストイックな原則を貫いた一連の作品群は 『コンポジション』シリーズとして知られています。