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H1,105mm×W725mm×D22mm
ロンドン地下鉄と現代アートを融合させたART ON THE UNDERGROUNDの企画のひとつとして、草間彌生がデザインした地下鉄マップの表紙をポスターにしたもの。
ロンドン地下鉄の歴史は古く、1863年に蒸気機関車で運行開始し、年々発達しながら150年以上も地下を走り続けています。ロンドン地下鉄“Underground(アンダーグランド)”はバスとともにロンドン市民の足として活躍し、親しみを込めた愛称“Tube(チューブ)”とも呼ばれており、その愛称はトンネルの形状から由来しています。
“ART ON THE UNDERGROUND”は乗客の旅を快適に、豊かにする目的で企画され、2000年からスタートしました。その企画の一つに『現代アーティストによる地下鉄マップカバーのデザイン』があります。そして、2012年度にデザインを担当したのが日本人アーティスト・草間彌生氏です。自身の代名詞でもあるドット(水玉)を各路線のカラー(東京メトロ銀座線はオレンジのような)で配色した、バランスのよいシンプルなデザインです。当時ロンドンのテート・モダンでは、氏の大規模な展覧会も開催されていたため、この地下鉄マップも大変人気があったようです。
さらに注目していただきたいのは、ポスターで使用されている文字や右下にあるロンドン地下鉄のロゴ“UNDERGROUND”。このフォント(書体)は書体“Johnston”を改刻したもので“New Johnston”と呼ばれ、デザインは日本人グラフィック・デザイナー河野英一氏が手掛けています。このフォントは以前よりロンドン地下鉄のロゴとして使用され、今やロンドンのロゴと言っても過言ではありません。
この素敵な作品に二人の日本人が携わっていることに喜びを感じます。